デヴィッド・クローネンバーグ監督。ヒステリー状態でチューリヒ近郊の精神病院に担ぎ込まれたロシア人の患者ザビーナ(キーラ・ナイトレイ )は、精神科医ユング(マイケル・ファスベンダー)が行うフロイト(ヴィゴ・モーテンセン)提唱の対話療法により治癒していく。後に、ユングはフロイトを訪ね二人は意気投合するが…。元は脚本家クリストファー・ハンプトンによる戯曲、未見。クローネンバーグ的かというとそうでもなく、どこかで展開するかと思ったらそのまま終わって行ってしまったのでちょっと拍子抜け。元の戯曲があるから監督の色を出しにくかったのかもしれない。全体に、心理学者としてのフロイト、ユングに興味が無いと退屈かもしれない。個人的には面白いのだけど。キーラ・ナイトレイの演技は見所の一つ。