高畑勲監督脚本原案。光り輝く竹から竹取の翁が見つけた女の子は、翁と媼により大切により育てられ瞬く間に美しい娘(声:朝倉あき)となった。やがて幼なじみの捨丸(声:高良健吾)たちと別れ都で暮らし、かぐや姫と名付けられる。そして噂を聞きつけた男たちが求婚にくるが…。おなじみの「竹取物語」がベース。この絵をよくこれだけ動かしたなあというのが率直な感想。独特のいい味わいを出しながら違和感も感じない絵。物語的には長すぎな印象で、特に中盤はダレ気味な気がする。もっとずっと刈り込んだ方がいいテンポが出たと思うだけに残念。ラストの月よりの使者のシーンは細部まで気がきいていて好き。捨丸のエピソードは全体には浮いている感じがする。かぐや姫の罪についても、もっと突っ込んだ解釈が欲しかった。
