山崎貴監督、百田尚樹原作。祖母・松乃の死を悲しむ祖父・賢一郎(夏八木勲)の姿をきっかけに健太郎(三浦春馬)とフリーライターの姉の慶子(吹石一恵)は戦死した本当の祖父・宮部久蔵(岡田准一)の事を調べる事になるが、その先で海軍一の臆病者だったという話を聞き意気消沈するが…。原作はかなり好き、基本的には原作の面白さだと思うけど、これは上手い映画化だと思う。ミステリーとしても、戦争史としても、一人の人間の生き様としても興味深く観られる。葬式から一気に展開させ、'海軍一の臆病者'までが早く観客の興味上手く掴んでいる。大石(染谷将太)、井崎(橋爪功、濱田岳)、景浦(田中泯、新井浩文)のキャラの出し方が上手い。最近、映画出演が多い田中泯はいい凄みを出している。井上真央はまあ普通。全体的にみんな現代的すぎる気がするけど。山崎貴だし、エンターテイメントだからしょうがないけどCGによる戦闘場面はかなり多くしている印象。CGでドラマをチープにしている感じは残る。
