木村大作監督撮影、笹本稜平原作。東京で証券会社に勤める長嶺亨(松山ケンイチ)は立山の山小屋・菫小屋を経営する父・勇夫(小林薫)の死により帰郷する。母(檀ふみ)は菫小屋を手放そうとするが、亨は愛(蒼井優)、悟郎(豊川悦司)たちと共に菫小屋を続けようと決意する…原作未読、原作では奥秩父だが立山連峰に舞台を変えている。その分、過酷さがかなり増している感じ。「劒岳 点の記」(https://zom-1.hatenablog.com/entry/2009/06/20/000002)でも良かった、山での映像は素晴らしく美しい。でも物語はベタすぎ、特にラストは陳腐。それぞれの人物の背景の描写もイマイチ。山と言えば遭難、救助のシーンをメインに持って行きたがるけど、それよりは山小屋開きのシーンとかが良かったなあ。木村大作は山映画だけで今後も行くのだろうか。それはそれでアリだと思う。加藤文太郎「孤高の人」にチャレンジして欲しい。
