電子竹林:Blog

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「ソロモンの偽証 前篇・事件」

成島出監督、真辺克彦脚本、宮部みゆき原作。1990年江東区立城東第三中学校、雪のクリスマスの朝、うさぎの世話で早くから登校してきた藤野涼子(藤野涼子)は転落した柏木卓也(望月歩)の遺体を発見する。それは自殺と断定されるが、大出俊次(清水尋也)ら3人の不良による犯行だという告発状が涼子たちに届く。そして涼子は卓也の友人だった他校生の神原和彦(板垣瑞生)と知り合い、学校内裁判を開く事を決意するが…。原作未読。不可解な事件、見通せない善悪と癖のある人物が交錯する、なかなかに上手い話。この複雑な構成は宮部の「理由」を連想させる。それだけに期待感がある。地味な話ではあるけど、これだけ引きつけられるとは予想以上に凄い。連続して観た方が良かったかなあ。続きが気になりすぎて、先に原作を読んでしまいそう。オーディションによる子役達の演技もみんな自然で上手い。ここから将来の名優が生まれる予感もする。

http://solomon-movie.jp/