クリスチャン・レブリング監督。1870年代、元兵士のジョン(マッツ・ミケルセン)は戦争で荒れたデンマークから弟ピーターと米国へ移り7年、やっと妻子を呼び寄せるが無法者により妻子は殺されてしまう。ジョンは犯人を撃ち殺すが、それは一帯を仕切る悪名高いデラルー大佐(ジェフリー・ディーン・モーガン)の弟だった…。古典的な西部劇のオマージュであり、復讐がテーマだけど、その連鎖が生む悲劇が本質的な所か。スピード感のある展開がいい。西部劇もまだまだ新しいものができるなと感じさせる。デンマーク映画だけど、いろいろな暗喩で米国批判が入っている感じがする。「ハンニバル」で注目の主役ミケルセンは、ちょっとサイコな印象が映画に妙にあっている。マデリン役のエヴァ・グリーンが印象的ではあるけど意外に出番は少ないのはちょっと残念か。キーとなる人物ではあるけど。
