スティーヴン・スピルバーグ監督。冷戦中の1957年、保険関連弁護士ドノヴァン(トム・ハンクス)はソ連スパイのアベル(マーク・ライランス)の弁護を引き受け、死刑を逃れ禁錮刑とする。さらにドノヴァンは1960年にソ連で撃墜されたU-2偵察機パイロットのパワーズ(オースティン・ストウェル)とアベルの交換の交渉を依頼されるが…。スピルバーグにトム・ハンクスで目新しさはないものの、これは手堅い人間ドラマ。ソ連と東独が一枚岩じゃない当たりが面白いし、ベルリンの壁が出来た時の時代が分かるのもいい。コーエン兄弟が脚本なんだけど、そこにらしさは感じられなかったな。米学生プライヤー(ウィル・ロジャース)の扱いはちょっと中途半端な印象。タイトルは捕虜交換の場所のグリーニッケ橋のことであり、撮影も実際の橋。