電子竹林:Blog

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「ホテル・ムンバイ」-Hotel Mumbai-

アンソニー・マラス監督。2008年11月26日、インド・ムンバイにテロリストが上陸、駅を攻撃しさらにタージマハル・ホテルへ侵入する。レストランで働いていたアルジュン(デブ・パテル)やオベロイ料理長(アヌパム・カー)たちホテルマンは、客の米国建築家デヴィッド(アーミー・ハマー)とインド人の妻ザーラ(ナザニン・ボニアディ)、ロシア人ワシリー(ジェイソン・アイザックス)たちを安全に避難させようとするが…。170人以上が死亡した2008年の同時多発テロの実話がベース。実際には駅やこのホテル以外にも、もう一つ五つ星ホテル、病院、映画館、カフェなどが攻撃されている。実話という重さもあって、かなりの緊張感。命が軽く、どんどん簡単に死んでいく様がかなり恐ろしい。テロリスト側もちょっとだけ見える背景に世界の残酷さを感じる。水洗トイレの話とか、あっさりしているがテロの背景が見えるし、指導する電話相手の存在が怖い。監督はこれが長編初作品というから立派。

https://gaga.ne.jp/hotelmumbai/