電子竹林:Blog

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「アイリッシュマン」-The Irishman-

マーティン・スコセッシ監督、スティーブン・ザイリアン脚本。1950年代、フィラデルフィアのトラック運転手のフランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)はイタリア系マフィアに品物を流していたが、大物マフィアのラッセル・バッファリーノ(ジョー・ペシ)の仕事を始める。やがてフランクは全米トラック運転手組合のジミー・ホッファ(アル・パチーノ)のボディガードとなる。そして1960年、J.F.ケネディが大統領になるとその弟ロバートは司法長官となりホッファを追求し始めるが…。Netflixで観られるけど劇場にかかるのをずっと待ってやっと観た。Netflixなのに東京国際映画祭のクロージング作品という所に時代を感じる。デ・ニーロ、アル・パチーノジョー・ペシたち年寄り名優が青年期から老年期までの長い年代の役を自身で演じて、頑張っているなというのが第一印象、もちろん監督のスコセッシもかなりの年寄りだけど。時代背景はそれなりに知識必要かもしれないが、米国近代史の側面を観ているようで面白い。ジャック・ニコルソン主演「ホッファ」とかも観ていると話が繋がって面白いと思う。中でフランクとラッセルがパンをワインにつけるのが象徴的に何度か出てくる。これは聖体拝領の一型式intinctionと言うらしいが、アイルランド系フランクとイタリア系ラッセルもローマン・カソリックの同じ背景を持っているという象徴みたい。

https://www.netflix.com/title/80175798