電子竹林:Blog

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「黒い司法 0%からの奇跡」-Just Mercy-

デスティン・ダニエル・クレットン監督、ブライアン・スティーヴンソン原作「黒い司法 死刑大国アメリカの冤罪」。1980年代後半、ハーバード大学を出たブライアン・スティーブンソン(マイケル・B・ジョーダン)は、アラバマで活動家エバ(ブリー・ラーソン)たちと冤罪の死刑囚たちのための法律事務所を開く。ブライアンは、一つの証拠もなく死刑囚となったウォルター・マクミリアン(ジェイミー・フォックス)に面会するが…。社会派100% 。ピューリッツァー賞が原作でグレゴリー・ペック主演の「アラバマ物語」(To Kill a Mockingbird)も白人弁護士が黒人容疑者の冤罪をはらす物語。その舞台は1930年代だが、1980年代後半-1990年代のアラバマでこれほどの変わってないという皮肉が強烈。展開自体は実話だから、やや盛り上がりには欠けるが飽きさせる展開ではない。中心人物よりは、脇役の変化が面白い。新人刑務官、他の死刑囚たちの細かい心理変化の描写がいい感じに響いてくる。死刑執行のシーンの詳細な描写が妙に長くて辛い。

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