電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「チョコレート」- Monster’s Ball -

マーク・フォースター監督、ビリー・ボブ・ソーントン、ハル・ペリー、ヒース・レジャーピーター・ボイル、ショーン・コムズ、モス・デフ、ミロ・アディカ、ウィル・ロコス、マーク・フォースタージョージア州、州立刑務所の看守ハンク(ビリー・ボブ・ソーントン)は父バック(ピーター・ボイル)に似て保守的で差別主義者。ハンクの息子ソニー(ヒース・レジャー)は新米看守、死刑囚マスグローヴ(ショーン・コムズ)の死刑執行でミスでハンクに罵倒される…。マスグローヴの妻レティシア(ハル・ベリー)とハンクの人生が交差、ハンクは忌み嫌っていた黒人女性に魅かれていく…。「バーバー」と連続して観たのでまるでソーントン・デイだった。ストーリを事前にほとんど知らなかったので、淡々とした展開でいながら、深い心理描写に魅かれた。ちょっと偶然が重なり過ぎる気がするけど。喪失、親子関係、差別さまざまな思いの交錯し方が絶妙。終わりは静かで、不思議な余韻を持った映画だった。原題の「Monster's Ball」は死刑執行人が死刑前夜にするパーティーの意味。邦題の「チョコレート」はハンクの好きなアイスクリームや肌の色に引っかけているんだろうけどちょっと頂けない。