ピーター・ソーン監督。火水土風のエレメントたちが暮らすエレメント・シティ。エンバー(声:リア・ルイス)は、父の店"ファイアプレイス"を継ぐために火の街を出ずに家族と暮らしていた。ある時、エンバーは水漏れの事故から検査官のウェイド(声:マムドゥ・アチー)と出会うが…。ピクサー映画としては普通に面白い、ぐらいに収まってしまってるかな。多様性、他文化と作る社会というものを元素を使って表現するっていうのは、あまりに直接的な気がする。動物を使った「ズートピア」みたいな、物語やテーマの巧みさとエンタメの融合はない。リア・ルイスは中国系だが、火の一家はアジア系を表しているのだろうか、微妙にアラブなデザインのところもあるが。ウェイドの一家はヨーロッパっぽいけどマムドゥ・アチーは東アフリカ出身か、など、余計なとこばかりに気になってしまった。監督は韓国系で親は移民、という影響が大きいのか。同時上映の短編はボブ・ピーターソン監督脚本「カールじいさんのデート」。
