電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「日本独立」

伊藤俊也監督。1945年敗戦によりマッカーサーたちGHQの占領下になった日本、郊外で暮らしていた白洲次郎(浅野忠信)と妻・正子(宮沢りえ)だが、外務大臣になった吉田茂(小林薫)に呼ばれ、憲法改正を急ぐGHQとの終戦連絡事務局の仕事をする事になるが…素直に終戦直後の歴史を追っている感じ。極東委員会のソ連介入を恐れ早急の憲法改正を迫るGHQ、保守を引きずる政府の対立などまあまあ公平な描写かな。公平だけど法律に素人なGHQの描き方などは批判的、まあ当然か。総理大臣の幣原(石橋蓮司)、松本試案の松本烝治(柄本明)、近衛文麿(松重豊)などの描き方は、まあ普通。憲法改正のいろいろな中で、大和の生存者で「戦艦大和ノ最期」の著者・吉田満の存在が意外に効いていた。小林秀雄(青木崇高)の出番も少ない。この辺は主軸として浮いた感じがあるが、最後にはうまくまとめたか。

https://nippon-dokuritsu.com