マルティン・ロセテ監督。妻に先立たれ一人暮らしの元演劇評論家クロード(ブルース・ダーン)、離れて暮らす娘セルマ(シエンナ・ギロリー)と孫タニア(セレナ・ケネディ)は家族のスキャンダルで大混乱。その頃、クロードはかつての恋人で女優のリリィ(カロリーヌ・シオル)がアルツハイマーで介護施設に入ったことを知り、そこに潜入しようとするが…。アルツハイマーというセンシティブなネタを扱いながら、まあまあ綺麗な物語にはしている。シェイクスピアの「冬物語」のシーンとかいいのだけど、全体にはどこかギクシャクしたところもある。演出がイマイチなのか、テンポが悪いのか。過去の恋愛関係がイマイチ納得できないというか、エピソード的にも面白くないというか、その辺に問題ありそう。スキャンダル問題もテーマにうまく乗ってないし、タニアの恋愛関係もイマイチ面白くない。タニア役セレナ・ケネディはアクセントとしていい感じになってるけど。
