電子竹林:Blog

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「名も無き世界のエンドロール」

佐藤祐市監督、行成薫原作(第25回小説すばる新人賞)。複雑な家庭環境の3人、キダ(岩田剛典)、マコト(新田真剣佑)、ヨッチ(山田杏奈)は小学校以来、高校を出ても仲良しだった。ある時、キダとマコトが働く自動車修理工場に政治家の令嬢でモデルのリサ(中村アン)が車を持ち込んだ事をきっかけに、マコトは仕事を辞める。キダは裏世界の交渉屋として働き、マコトの居場所を突き止めるが…。小説すばる新人賞の原作未読。ラスト20分の真実、っていうどんでん返し宣伝フレーズはやめたほうがいいのになあ、と思ってた。設定自体がドッキリ仕掛け人のマコト、それにビビるキダだけど、それを観客までに持ち込まなくていいのに。その真実は予想簡単だが、まあ構成と物語の展開で面白くできているかな。展開の上手さは監督の「キサラギ」 をちょっと連想させる。子供時代の家庭環境の背景や、成り上がる過程の納得感は薄い。それに俳優陣は個人的にはイマイチ感あるかな、柄本明石丸謙二郎の脇役の印象に比べると。ヨッチの子供時代役は豊嶋花。

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