電子竹林:Blog

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「レミニセンス」-Reminiscence-

リサ・ジョイ監督。海面が上昇した近未来のマイアミ。ニック(ヒュー・ジャックマン)とワッツ(タンディ・ニュートン)は記憶に潜入し、映像を再現するレミニセンスの仕事をしていたが、ある時に検察から、瀕死のギャングへの潜入を依頼される。ニックは謎の女メイ(レベッカ・ファーガソン)と出会うが、メイはギャングのジョー(ダニエル・ウー)、悪徳警官ブース(クリフ・カーティス)とつながっていく…。SF的な設定だが、そこは薄め。記憶潜入もけっこう適当。全体の作りはハードボイルドでロマンティックで面白さはそこにある。個人的には「チャイナタウン」を連想させた。水不足のLAに対して水没するマイアミ、象徴的な使い方の水、貧富の差の描き出し方、色使いやトーンも意識している感じがするが、どうだろうか。全体に古臭い感じはするが、嫌いじゃない。クリストファー・ノーランの弟、ジョナサン・ノーランが製作って変な宣伝の仕方をしているから、「インセプション」「インターステラー」なイメージを持って観る人が多そうだけど、それだと失望する気がする。ラストの見せ場のシーンはかなりいい、全体を象徴するシーン。

https://wwws.warnerbros.co.jp/reminiscence-movie/