電子竹林:Blog

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「スクロール」

清水康彦監督、橋爪駿輝原作。パワハラ上司に苦しむ僕(北村匠海)は、思いをSNSに書き込み続け、私(古川琴音)はそれに共感していた。僕の大学時代の友人であり記者のユウスケ(中川大志)は、刹那的に生きてきたが菜穂(松岡茉優)との結婚が間近。そんな頃、僕はユウスケから大学時代の森が自殺したことを知るが…。原作未読。かなり面白くなりそうな展開なんだけど、なんか個人的にはモヤモヤした感じで終わってしまった。原作では"僕"と"私"が主軸になっているのだろうが、どうもユウスケの比重が多く、"私"の存在感は薄い。結局は成功するのが重要(それもちょっとの努力で成功してしまう)、って古い考えの価値観ドラマに収まってしまっている気がしてモヤっとする。森くんは素材でしかないのか、森くんの存在が上っ面でまったく無念だ。パワハラ上司の忍成修吾ステレオタイプすぎ。出だしのシーンがクリフサイド、小学校の近くで懐かしかった。

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