電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2001-10-02から1日間の記事一覧

「妻を帽子とまちがえた男」 サックス・コレクション☆- The Man Who Mistook His Wife For A Hat- Oliver Sacksオ

リバー・サックス高見幸郎/金沢泰子訳 晶文社「火星の人類学者」と同じ様な、脳の障害による不可思議な症例。色々な症例が出ているが、どれも脳、認知、そして人間自身の不思議さを感じさせる。「火星の人類学者」と同じ様に、サックスの暖かい視点がいい。…

「人口ピラミッドがひっくり返るとき」高齢化社会の経済新ルール☆- Agequake - Paul Wallance

ポール・ウォーレス高橋健次訳 草思社色々な社会現象を人口統計という視点から解説した本。非常に斬新で面白く、また逃れられない未来を考えると恐ろしくもある。例えば1990年代の米国株式市場の活況を、ベビーブーマーが退職準備を始め、投資を始めた事によ…

「死の病原体プリオン」☆- Deadly Feasts - Richard Rhodes -

リチャード・ローズ 桃井健司/網屋慎哉訳 草思社前から読みたかったけど、ちょうど狂牛病をきっかけに読み始める。ニューギニアの人食い族の中に広がるクールー、硬膜移植で広がるクロイツフェルト=ヤコブ病(CJD)、羊に広がるスクレイピー、狂牛病/牛スポン…

「イスラームに何がおきているか」

小林泰編 平凡社。副題「現代世界とイスラーム復興」の名の通り、現代のイスラーム復興の現実を様々な国、角度から書いている。アルジェリア、モロッコ、エジプトの復興運動、イラン政治、聖地の守護者であるサウジアラビア、イラク、内線のタジキシスタン、…

「イスラームとは何か その宗教・社会・文化」

小林泰 講談社現代新書。イスラームについて非常によくまとまっていて面白い。イスラームの登場した時代、イスラーム国家の成立、アラビア半島の統一、啓示宗教の成り立ち方、宗教共同体、共同体と町並、ハディース(予言者言行録)、ムハンマドのあとの時代、…

「こんなマンションに騙されるな」

稲葉なおと 小学館。1999年、週刊ポストに同盟で連載されていたものの加筆、まとめなおしたもの。タイトル通りに、マンション販売の騙しのテクニック集と、その対応集。マンション業者の詐欺師同然の手口も凄いが、舞い上がってしまっている購入者もかなり不…

「理想のインテリアと雑貨」

吉沢深雪 講談社。ちらりと読んだ感じで、ちょっと面白そうなので読んでみる。ちょっとしたコーディネイトや工夫は面白い所もあった。