電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2004-11-01から1ヶ月間の記事一覧

「iPod Photo」

写真に対応してもセッティングはさすがにiPodで簡単。写真の転送はリサイズしているためか、結構時間がかかる(ちゃんと計測しなかった)。apple.comでは4G(=1000枚?)1分と書いてあるが、それよりは遥かに遅い。初代iPod、二台目はDockと使っていたがクリック…

「デブの帝国-いかにしてアメリカは肥満大国となったのか」

- FAT LAND:How Americans Became the Fattest People in the World - Greg Critser グレッグ・クライツァー。人口の60%以上が肥満の米国の問題の根の深さを知った。「華氏911」(id:zom-1:20040821#p1)はブッシュ批判だけで無く、根底には貧富の差を作り続け…

「シークレット・ウィンドウ」- Secret Window -

デビッド・コープ監督脚本。スティーブン・キング「ランゴリアーズ」に収録されている短編「秘密の庭、秘密の壁」が原作。全体の設定は似たものだが、映画は超自然的な感じは薄く、ミステリー仕立てで恐怖感は随分違う。しかし、原作はあんまり好きじゃない…

「ミッション:フロンティア-知覚の宇宙(そら)へ」

Art

東京都写真美術館。日本科学未来館(MeSci)とのコラボ企画?、"アート+科学でさぐる知覚のフロンティア"と副題は面白そうなのだが、適当にかき集めた感じ。テーマに対して練られた展示では無い。好きなのは橋本典久「パノラマボール」「ゼログラフ」、木本圭子…

「マリオ・テスティーノ写真展 ポートレート」

東京都写真美術館。ヴォーグ風スタイリッシュ、会場ではプリントのデカさとクオリティの高さにまず圧倒される、おまけにダイアナ妃、ジュリア・ロバーツ、メグ・ライアン、キャメロン・ディアス、マドンナ、ニコール・キッドマンとおなじみの顔が続くと、つ…

「草の乱」

神山征二郎監督。日本史の授業で名前は出てきても内容にはほとんど触れられない秩父事件(1884年、明治17年)。背景となる明治政府の軍備増強、増税、デフレ、生糸価格暴落、高利貸と官憲の癒着など詳しい。予算も少ないだろうし作りに粗い感じはあるが、全体…

「六番目の小夜子」

恩田陸。NHKで鈴木杏主演TVドラマ化(http://www.nhk.or.jp/drama/archives/sayoko/)され、数回だけ観て気になっていたが結局通しては見られなかった…やっと原作を読む。もっとホラー仕立かと思ったら、そうでも無い。著者の後書き通りに、少年ドラマシリーズ…

Mozilla FireFox 1.0正式版リリース

Mac

Mac OS X英語版でとりあえず気がついた事…SafariからのBookmarkインポートが無い。Proxy設定が環境設定の内容を引き継がない。Historyに検索があるのは便利。Safariとスピードの差は感じられず軽快。しばらくしたらアクセスでNot Foundに高確率でなる…原因不…

「娘と話すアウシュヴィッツってなに?」

アネット・ヴィヴィオルカ(Annette Wieviorka)。著者はフランス国立科学研究所の第二次世界大戦およびジェノサイドの研究家。題名通りに娘との会話形式で平易に書かれているが、内容は広く深い。中世に広まるキリスト教の反ユダヤ主義や、なぜそんな残虐な命…

「TOUGH」(4)

猿渡哲也。迫力無しだった1~3巻(id:zom-1:20040426#p1)(id:zom-1:20040729#p2)からやっと、ハイパーバトル日本予選開始して物語が展開。それぞれキャラが超人的な割には戦いは地味。派手にいくなら「バキ」ぐらい突き抜けて欲しいもんだが。 http://www.ama…

「ギャラリー・フェイク」(31)

細野不二彦。30巻(id:zom-1:20040616#p2)同様に美術ネタが少な過ぎる。調香師ジャン・ポール・香本は準レギュラーに昇格?ちなみにアニメ化決定らしい→ http://www.aniplex.co.jp/galleryfake/ http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/409187391X/

「Q.E.D-証明終了」(19)

加藤元浩。前半は「マクベスの亡霊」、認知科学的トリックはシンプルで明快(物理的には○○なんだが認知的には××だよな…と実験したくなった)。「賢者の遺産」はタイムスリップものとちょっと珍しいパターンだけど、メッセージの方法は簡単に分かってしまった、…

「焼きたて!!ジャぱん」(14)

橋口たかし。パンもイマイチ、ギャグも不発。銀河鉄道999ネタは好きだったけど全体には面白く無い。アニメ版を見ると初期のパンに対する愛情が感じられて面白いのだが、コミックはもう駄目っぽい。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091270522/

「上司は思いつきでものを言う」

橋本治。読んでみれば、いつものレトリック、橋本治節。ある程度は面白いけど古クサイ。役に立ちそうな振りをして役に立たない所は腹立たしい。かなり売れているのは不思議な感じ。 http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087202402/

「ICO -霧の城-」

宮部みゆきが同名ゲームに触発されて書き上げたファンタジー。元のゲームはちょっとだけやった事があるが、その不思議な世界観は確かに魅力的。ゲームの全体とどこまで整合性があるか分からないけど、やった範囲は描写に上手く組み込まれていたし、キャラの…

「オールド・ボーイ」

パク・チャヌク監督(「JSA」)。原作の同名コミック(土屋ガロン、峰岸信明)は結構好き。原作の弱い部分を上手く補強して映画にしている。クライマックスは面白いけど、ちょっと説明的過ぎてしつこい。チェ・ミンシクは妙な味がいい。それに比べてユ・ジテは若…

「笑の大学」

星護監督、三谷幸喜原作脚本。大人気の三谷のオリジナルを観ていないのだが…。それなりに笑いと涙はあるし、検閲を舞台に使って脚本という演劇の裏舞台を描くアイデアは素晴らしい。映像的には部屋という空間を映像にするのが下手。役所広司の映画的演技に比…

「いま、会いにゆきます」

土井裕泰監督、 市川拓司原作。出だしから泣かせの雰囲気全開なのが気になる。それなりに上手い展開だが、出来としてはごく普通。竹内結子は今までの映画、「天国の本屋~花火」(id:zom-1:20040605#p1)などよりは冴えが無いし、巧役の中村獅童の駄目ぶりはわ…

「2046」

ウォン・カーウァイ監督。耽美的映像と未来的映像の交錯、トニー・レオン、チャン・ツィイー、フェイ・ウォン、コン・リーと亜州明星の贅沢な使い方を堪能。最近では「花様年華」より好き。しかし、単純には平凡なラブ・ストーリにしか見えないだろう。人に…

「クロサギ」(3)

夏原武、黒丸。1,2巻(id:zom-1:20040719#p3)がまあまあだったので続き…今回は資格詐欺、結婚詐欺、バイト詐欺。資格詐欺も単純では無く、その後にクズ物件を売りつける開業屋が狙いだし、結婚詐欺も開業資金を狙う資金詐欺と額がでかい。登場人物の少なさか…

「Glaucos 3」

たなか亜希夫。1,2巻(id:zom-1:20040611#p2)でドクター・ストップ。新たに始まった修業の最初が禅寺でここがかなり面白い。さらに「軍鶏」みたいな展開になるのかと思ったが、禅寺でおしまいで残念。次回はコンテストという事になるが、まだまだ期待出来る。…

天然温泉 いこいの湯 多摩境

9月(id:zom-1:20040925#p1)に続いて二回目。知名度が上がったのか前回よりも随分と混雑していた。露天風呂はちょっとヌルい感じもしたが、体はあたたまり翌日でもポカポカ。さすが源泉かけ流しの効用か。休憩所を見たが狭くて混雑して使えないのが残念。 htt…

「Dr.コトー診療所」(15)

山田貴敏。児童虐待のトラウマとアルコール依存症の江葉都先生の復活の物語が前半、後半はキュメンタリーTVの取材から起きる事件。今回は余り盛り上がりもなく、医者としての活躍も少ない。次回も期待出来ない感じなんだが…。しかし、小さな島なのに相変わら…

「エマージング」(1)

外薗昌也。未知のウィルス性感染症の拡大というバイオ・サスペンス。さらに整備があるのに使えない体制、官僚組織への苛立ちなどの背景も深い。エボラおたくなど脇役のキャラも面白いし、まだまだ出だしだが期待出来る予感。前作の「犬神」みたいに尻つぼみ…

「知事ラン子」(1)

高橋のぼる。「警視正大門寺さくら子」(id:zom-1:20040905#p2)が突然終了して、今回は政治モノだがちょっと似たパターン。ただし、大西祥平の原作では無い。地方行政の誘致と補助金の関係など、政治の暗部を描くのは面白いが難しいかも。ラン子はさくら子の…

「コラテラル」- Collateral -

マイケル・マン監督。さすがに「インサイダー」や「アリ」など人間ドラマの監督だけあって、アクションに走らずに人間を描いている。殺し屋とタクシー・ドライバーの関係の変化などなかなか上手い。新しい悪役を作り上げようというトム・クルーズの努力は分…

「恋の門」

松尾スズキ監督、羽生生純原作。原作の同名コミックは未読。出だしは不安感100%だったけど、終わって見れば笑いあり、涙あり、恋と歌の2時間となかなかよく出来たエンターテイメント。石漫画家とコスプレマニアのOL、現代の細分化された価値観の理解のあり方…