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「評決のとき」- A Time To Kill - 97/01/14

グリシャムの処女小説が原作。さすがに処女作だし、彼の中でも一番社会性が強い代わりに、ストーリテーリングはちょっと弱いという、原作の印象があります。原作に負けずに映画も長尺で2時間30分。でも、飽きずに見られます。ストーリは比較的原作に忠実ながら、サンドラ・ブロック演ずる脇役を引き立たせるなど、キャラクタに対するスポットの当て方が原作よりうまい。どちらかというと、原作より映画の方が面白かった。ポイントとなる最終弁論の語り口などなかなか巧み。この部分、(原作をほとんど忘れていたので、特に)、非常に感動的でした。