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「平気でうそをつく人たち」 虚偽と邪悪の心理学

M・スコット・ペック M.Scotte Peck 森英明訳 草思社。全体として、体系だってないし、まとまりに欠け、症例も少ない。狙っている所は面白いだけに、内容の乏しさは残念。副題にあるように、これは邪悪を体系だってまとめようという意図から作られた本だけど、それは成功してない。最近のEQ、アダルト・チルドレンなどの心理学的な話題に近いが、この本の狙いとしては実に面白いので、内容は残念。p215に出てくる、アンダーアチーバー(知能水準から期待されるものより、はるかに低い成績しか達成できない人間)など、EQとの関連を考えさせられる。