電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1997-08-02から1日間の記事一覧

「秘伝 香港街歩き術[改訂版]」

藤木弘子 新潮文庫。香港返還ブームの時に新たに改訂版として出版されたもの。やっと読み終わる。著者の藤木弘子はかなりの香港マニア。全体にエッセイ風に書かれているかと思ったら、全体の構成はちゃんとガイドブックとして成り立っている。地域別歩き方、…

「七つの棺」

折原一 創元推理文庫。折原一の処女作、「五つの棺」に二作を加えた文庫版。「五つの棺」も読んだこと無いので、すべての作品はこれが初めて。関東平野の片隅にある町で起こる、7つの密室殺人事件。密室マニアの警部。書き尽されたといわれる密室モノを、ど…

「ベトナムへ行こう」

勝谷誠彦編 文春文庫ビジュアル版。最近、ベトナムが気になる。とりあえず、ベトナム関係の本があったら手を伸ばして、面白そうだったら買ってみる。色々な人達のベトナムへの旅の記録をまとめたもの。それぞれの視点が違っていて、それがベトナム戦争だった…

「トンデモ超常現象99の真相」

と学会著(山本弘+志水一夫+皆神龍太郎) 洋泉社。と学会第3弾。トンデモはやはり読み逃せない。もう随分と前に買ってあったのに、やっと読み終わる。やはり面白い(^^)。まえがきから、「一九九六年のベストセラーは、『神々の指紋』『脳内革命』『猿岩石日記…

「中国行きのスロウ・ボート」

村上春樹 中公文庫。もう何年ぶりかの再読。いつ読んだかも忘れてしまった。'80年から'82年に発表された村上春樹の短編が7つ。いかにも村上春樹的世界が展開されていて、この頃の作品を読むとほっとする。売れてからは、書く方も読む方も力が入ってしまうか…

「モンガイカンの美術館」

南伸坊 朝日文庫。美術雑誌「みづゑ」に連載していたいたエッセイをまとめたもの。美術専門誌ながら、タイトル通りに素人の視点で書いている所が新鮮で面白かったのでしょう。読んでいる時は、結構面白いんだけど、あまり印象に残らない話が多い(^^;)。お気…

「平気でうそをつく人たち」 虚偽と邪悪の心理学

M・スコット・ペック M.Scotte Peck 森英明訳 草思社。全体として、体系だってないし、まとまりに欠け、症例も少ない。狙っている所は面白いだけに、内容の乏しさは残念。副題にあるように、これは邪悪を体系だってまとめようという意図から作られた本だけど…

「鉄道員ぽっぽや」

浅田次郎 集英社。117回直木賞受賞の表題作を含める、短編集。実は直木賞の「鉄道員」はそれほどは面白く感じなかった。「うらぼんえ」が一番よかった。次が「きゃ羅」。偶然かもしれないけど、面白いと感じたのは、すべてちょっと幽霊っぽさが入った話。映…

「新世紀エヴァンゲリオン完全攻略読本」

三一書房。後輩から借りて読んだ。この手の本、エヴァ解説本(^^;)は山の様に出ていて、あんまり読む気もしないのだけど、とりあえず一冊という事で。まあ、内容的には大した事ないながら、ファースト・インパクトの仮説、ロンギヌスの槍、旧約聖書の偽典に出…

「亜細亜ふむふむ紀行」

群ようこ 新潮文庫。群ようこが特に好きという訳ではないのだけど、亜細亜という名前につられて、つい買ってしまった。しかし、ダメ、つまらん。まあ、短いお手軽なエッセイとしてはいいのかもしれないけど、文庫本一冊にまとまって読まされるには、あまりに…