電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

日陰のふたり

原作の英国の文豪トマス・ハーディ、有名なのは知っているけど今だ読んだ事ないです。恥ずかしながら。19世紀の英国、愛し合いながらも結婚してないために迫害を受けるいとこ同志の二人が主人公。この二人を巡る苦悩がメインストーリなんだけど、なんか悲劇的なだけで、ちょっと乗れなかったです。特に、当時の時代の道徳観と違和感があるのか、感情移入出来なかった。二人の不幸は二人のわがままだけな気がして。逆に、子供達の悲劇の方が悲しかった。主人公の男は、大学を目指して一人学問に励むのだけど、受け入れられない。あの辺の感情の扱いがちょっと弱かった。酔って酒場で学生にラテン語詩編(?)を読み聞かせる所なんか、かなり感動的シーンだったのに。