電子竹林:Blog

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「イベント・ホライゾン」☆ - Event Horizon -

「ショッピング」のポール・アンダーソンが監督。というだけで、普通のSF映画で終わらない事は予想出来るけど…。個人的にはかなり面白かったです。でも、万人受けするとは思えない(^^;)。2047年海王星付近から7年前に消息をたったイベント・ホライゾン号の信号を受信し、救助船ルイス&クラーク号が向かう。全体に、「2001」や「ソラリス」「エイリアン」の雰囲気と、ホラーもののエッセンスを混ぜた様な映画だけど、暗く陰鬱な雰囲気が延々と続き、なかなかゾクゾクとさせてくれます。でも、根っから明るいハリウッド映画がお好みだと、好きになれないかも。このヘンさがポール・アンダーソンが監督だという気がする。ま、「モータル・コンバット」なんて変なのを作ってますが(そう言えば「MortalKombat: Annihilation(絶滅)」って続編が出来るらしい)。「2001」「ソラリス」「エイリアン」をあげたけど、古いSF映画の影響は顕著。肝心のイベント・ホライゾン号は、ディズカバリー号にそっくりだし、気圧室の描写やHALの回路内に似た描写があったり、空中に浮かぶ様々な物とか、ニヤリと出来る場面ばかりです。ところで救助船ルイス&クラーク号のクラークはA.C.クラークから取ったんだろうけど、ルイスは誰なんでしょう??CGはそれほどうまいとは思わないのだけど、実写との組み合わせに凝ろうとしているのが判ります。例えば、CG製の空中に浮いている結晶に実写製の懐中電灯を当てると、ちゃんと拡散するとか、実写の人間が手を払いのけるとCG製の空中の水滴が飛び散るとか。妙な所が凝ってます(^^;)。