電子竹林:Blog

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「女たちよ!」

伊丹十三 文春文庫。伊丹追悼の意味で、遥か昔に読んだこの一冊を選んで再読。今、読んでみると、この当時のエッセイって今時のエッセイとまるで違う。現在、エッセイと言えば、トホホもの全盛時代だと思うけど、この「女たちよ!」の大上段に構えて、押しつけっぽくて、知識をひけらかしてして、おまけに西洋文化至上主義ってのが、今では逆に新鮮に感じてしまうほど古臭い(^^;)。とは言え、食い物の話はやはり読んでいて面白い。昔、読んで影響を受けている部分も多いので、きっと自分も、伊丹みたいに断定的に食い物の事を語っているんだろうなあ、と思ってしまう(^^;)。