電子竹林:Blog

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「絶体X絶命」 - Desperate Measures -

バーベット・シュローダー監督、マイケル・キートンアンディ・ガルシア。巨大病院を舞台に、息子の骨髄移植のドナーである知能犯が手術直前で逃げ出す。設定だけ聞くと、期待十分な映画なんだけど、実際は大雑把。アクションのノリはいいんだけど、アンディ・ガルシア演ずる主人公があまりにも身勝手。マイケル・キートン演ずる犯人も行動が中途半端。犯人にも主人公にも感情移入出来ない中途半端な観客は、何を軸にして観ていいのか視点を失ってしまう。設定が面白いだけに、残念。しかし、子供のためなら大量破壊も辞さないエゴの父親がヒーローになる映画を作れるというのは、なんとも米国は能天気な国である。