電子竹林:Blog

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「ワース 命の値段」-Worth-

サラ・コランジェロ監督。2001年9月11日のアメリ同時多発テロを受け、米政府は被害者と遺族救済のための補償基金プログラムを立ち上げ、その特別管理人に弁護士ケン・ファインバーグ(マイケル・キートン)が任命される。ファインバーグは独自の計算式により各人の補償金額を算出しようとするが、遺族たちと対立しその代表であるチャールズ・ウルフ(スタンリー・トゥッチ)から非難を受けるが…。命の値段、というシリアスな話だが、そこを焦点にしながらも、描くのは被害者と、残された人々。その証言は心に刺さり、それは主人公の体験と重なる。この構成はなかなか上手い。さすがの社会派製作陣。しかしながら、実話ベースなのでやはり展開は地味だし、最後に盛り上がりに欠けるのはしょうがないか。

https://longride.jp/worth/