電子竹林:Blog

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「愛を乞う人」

平山秀幸監督、原作は下田治美の同名小説。原田美枝子中井貴一野波麻帆。「学校の怪談」1、2の平山秀幸監督であるが、今回はジャンルとしてはまったく違う。モントリオール世界映画祭にて国際批評家連盟賞受賞。この映画についての感想を読むと、母親の虐待シーンの凄さばかり注目されている気がする。でも、私はそれほどは酷くは感じなかった。そこに捕らわれてしまうと、親子関係のメンタルな部分に目が行かなくなってしまう。アダルト・チルドレンものの解説によくある様に、いくら虐待されても子供は親に対して愛情を感じ、求めるものである。そういう部分が理解出来ないと全体を見失ってしまう。ラストは緊張感はあったけど、あれで解決とは思えなかった。