平山秀幸監督、佐藤多佳子原作。今昔亭小三文(伊東四朗)の弟子、今昔亭三つ葉(国分太一)は古典にこだわる二つ目だが腕も上がらず悩む日々。ひょんな事から、無愛想な美人・五月(香里奈)、クラスに馴染めない関西弁の小学生・村林(森永悠希)、解説下手な野球解説者・湯河原(松重豊)を相手に落語を通じて話し方を教える事になる…。「タイガー&ドラゴン」(未見)での落語人気＋ジャニーズという安易な企画な気もしたが、原作は'97「本の雑誌」一位(未読)、監督は平山秀幸でうまくまとまっている。ラストだけは取ってつけた感じで違和感大。落語家という題材は面白いんだけど難しい。映画も意外に少なくて森田芳光「の・ようなもの」、「桂春団治」ぐらいか。国分太一は落語は上手くないが演技は悪くない。何より子役・森永悠希の演じる桂枝雀のコピーが傑作、枝雀ファンは必見。終止仏頂面で無言の香里奈はそれはそれでいい演技。(追記:原作を読む id:zom-1:20070805#p2)
