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「十一番目の戒律」- The Eleventh Commandment - Jeffery Archer

ジェフリー・アーチャー新潮文庫。香港旅行中に読んだ本。この本の解説を読むまで知らなかったけど、ジェフリー・アーチャーは、A) 一代記サクセス・サクセスストーリB) ポリティカル・スリラーC)短編集のローテーションで二年に一冊のペースで書いているらしい。本書はB)に当てはまるもの。確か一つ前はマードック、マックスウェルをモデルにした(A)タイプの「メディア買収の野望」だった。陰謀に巻き込まれ一人で戦うCIAの天才的暗殺者コナーのストーリ。相変わらず淡々とした展開ではあるけれど、それなりに楽しめる。タフガイのスナイパーと陰謀に巻き込まれるという点では、スティーヴン・ハンターの「極大射程」を連想させる所が多い。英国のある意味古典的なジェフリー・アーチャーと、ハリウッド映画的なスティーヴン・ハンターでは随分とストーリのメリハリの付け方に差があると思う。