電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「蛇鏡」

坂東眞砂子、文春文庫。「死国」、「狗神」、そしてこの本と読んで来たが、坂東眞砂子のホラーって基本的に同じパターンだという事が判る。ふる里に帰る女性が主人公、その地方には残る因習、過去の因縁、嫉妬と欲望。同じパターンで書いてはいるが、完成度はどんどん高くなってきている。執筆順では、この「蛇鏡」が最後らしい。やはり小説としては一番完成度が高く、恐いと思う。しかし、一番恐かったのは、首を吊った紐を腹に巻くと陣痛が軽くなるという話。頭にクラクラきた(^^;)。これってホントにある習慣なんだろうか…。