電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

1999-06-02から1日間の記事一覧

「愛する人、愛される人の9つの性格」エニアグラムで分かる最良のパートナー

PHP研究所 鈴木秀子。「9つの性格」の恋愛版。タイプ別の組み合わせで、どういう点に気をつけたらいいかを解説している。しかし、同じタイプは絶対にうまくいかない、と最初から解説してないのだが、読んでみて同じタイプだったカップルの立場ってどうなる…

「9つの性格」

鈴木秀子 PHP研究所。著者は清心女子大教授。心理テスト・ブームに上手く乗った感じの97年出版のベストセラー。本書のベースになっているエニアグラムは、アフガニスタンで生まれ、イスラム教スーフィー派へと受け継がれた秘伝…らしい。米国スタンフォード大…

「取引」

真保裕一、講談社文庫。公正取引委員会の審査官が主人公。汚職の嫌疑を受ける彼が、ODA政府開発援助のプロジェクトに関する談合事件をマニラで調査する事になる。真保裕一らしい一本気な主人公で、面白い事は面白い。マニラという風土もいい。ただし、やや冗…

「旅々オートバイ」 ☆

素樹文生。新潮社。「上海の西、デリーの東」の著者、素樹文生の旅行記の新作。「上海の西、デリーの東」は気に入っていたのだけど、この本はちょっと不安だった。何しろ、オートバイには全然興味は無いし、今度は私の好きなアジアでは無くて日本国内になっ…

「蛇鏡」

坂東眞砂子、文春文庫。「死国」、「狗神」、そしてこの本と読んで来たが、坂東眞砂子のホラーって基本的に同じパターンだという事が判る。ふる里に帰る女性が主人公、その地方には残る因習、過去の因縁、嫉妬と欲望。同じパターンで書いてはいるが、完成度…

「詐欺の心理学」☆

取違孝昭、講談社ブルーバックス。毎日新聞東京本社編集局地方部長。「騙す人ダマされるひと」(新潮社)の著者。詐欺とは「相手を錯誤に陥らせ、みずからモノを差し出させる」こと。その錯誤の要因について、実際の事件を取り上げ、分類し深く考察している所…

「うわさの科学」☆

松田美佐。河出書房新社夢新書。著者は、コミュニケーション/メディア論、ジェンダー論を専門とし、この本で扱っている様な「うわさ」の話は卒論以来のテーマらしい。さすがに最近の研究者らしく、口裂け女、トイレットペーパー買いだめ騒動、どらえもん最終…

「日本語誤用・慣用小辞典」

国広哲弥 講談社現代新書。「日本語練習帳」のベストセラーが続き、言葉についての興味が広がっているのか、この本も書店で目立つ所に出ている。内容的には、新聞、雑誌やTV、ラジオ、駅の放送までの広い分野から日本語の間違いを拾ってきて、微妙な言葉の違…

「沈黙の春」- Sukebt Spring - Rachel Cason

レイチェル・カールソン、新潮文庫。自然破壊、環境汚染、化学公害を告発したこの本が発表されたのは1962年。この分野では先駆けと言える。海洋生物、野生生物の研究を続けていたレイチェル・カールソンの名前を一躍有名にした本。主に扱われているのは農薬…

「おいしいアジア怪しい食の旅」

森拓也、KKベストセラーズワニ文庫。著者は海洋生物学者、現在は南紀枯木灘海洋生物研究所所長(って何だ?)。各国を歩き、食べた怪しい食べ物についてまとめたもの。パラオオオコウモリなんてゲテモノっぽいものから、フィリピン・パナワン島のニド(つばめの…

「チーズ」

本間るみ子著、保育社カラーブックス。世界のチーズ、選び方、チーズを使ったレシピ、歴史、栄養学などなど。入門書的な本。

「うわさの遠近法」☆

松山巌。講談社学術文庫。1989年3月から一年間「ユリイカ」に連載し、その後に1993年に単行本化したもの。明治からの数々の「うわさ」を社会心理学的にまとめているが、この本は事実の収集に重きを置いている所がいい。海外では、都市伝説をまとめた「消えた…