電子竹林:Blog

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「第四の母胎」- The Fourth Procedure - Stanley Pottinger

スタンリー・ポティンジャー、新潮社。肝臓が抜き取られ、ベビー・ドールを埋め込まれた死体が見つかるという猟奇殺人事件から物語は始まる。犯人は中絶クリニックの爆破犯であり、中絶問題からジェンダーへと問題は広がる。中盤はかなりダレて飽きてしまったが、後半の"驚きの真実"が明らかになる当たりは結構面白い。著者は弁護士、公民権関係の仕事などの経験を基に、グリシャムに続いて一発小説で当ててやろうという欲が見える。しかし、小説の修行をしてないのは明らかで、文章や構成が下手。グリシャムだって努力しないで小説書いている訳じゃないんだから。