電子竹林:Blog

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「散歩のとき何か食べたくなって」

池波正太郎 新潮文庫。銀座での洋食初体験の記憶、資生堂パーラーから薮蕎麦、竹むら、浅草の店々などの東京の店、そして京都の松鮨、横浜中華街の徳記などの地方の店、はたまたフランスまで。昔の味の記憶と思い出を徒然なるがままに語ったエッセイ。つぶれた店が多いので残念ではあるが、何かの形でこういう、舌の記憶を残しておく行為は必要だろう。池波正太郎の、若い頃からの生意気さとハイカラさが面白い。