電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2000-03-02から1日間の記事一覧

「闇へ降りゆく」ストレンジ・ハイウェイズ2

ディーン・クーンツ 大久保寛他訳 扶桑社ミステリー。- Strange Highways - Dean Koontz「奇妙な道」に続く、「Strange Highways」の第2分冊、全部で7編。エイリアン侵略「盗まれた街」風SFの「フン族のアッチラ女王」(Miss Attila the Hum)。自分にしか見…

「奇妙な道」ストレンジ・ハイウェイズ1

ディーン・クーンツ 田中一江訳 扶桑社ミステリー。- Strange Highways - Dean Koontz1995年に出版された全15篇を納めた「Strange Highways」を、日本では文庫三冊に分けて出版される。その第1分冊。「奇妙な道」、「ハロウィーンの訪問者」の2編。「奇妙…

「むかしの味」

池波正太郎 新潮文庫。懐かしい味、昔の味を伝える店の紹介。ポークソテーとカレーライスはたいめいけん、鮨は新富寿し、蕎麦はまつや、栗ぜんざいは竹むら…と名店が並ぶ。昔の味のガイドとして便利。

「味と映画の歳時記」

池波正太郎 新潮文庫。前半は食べ物、後半は映画の歳時記。12月は食べ物が柚子と湯豆腐、映画が忠臣蔵と、一月に一つの話題をあげている。話はそこに留まらない。海軍時代の茄子の味の記憶、敗戦後の焼け野原での氷いちごの思い出と広がっていく所がいい。「…

「散歩のとき何か食べたくなって」

池波正太郎 新潮文庫。銀座での洋食初体験の記憶、資生堂パーラーから薮蕎麦、竹むら、浅草の店々などの東京の店、そして京都の松鮨、横浜中華街の徳記などの地方の店、はたまたフランスまで。昔の味の記憶と思い出を徒然なるがままに語ったエッセイ。つぶれ…

「リヴィエラを撃て」下

高村薫 新潮文庫。

「リヴィエラを撃て」上

高村薫 新潮文庫。高村薫のIRAスパイもの。高村薫の中ではこれが一番面白いと勧められたのだけど、イマイチ。事件の入り組み方が複雑な割には大した事件が無く、冗長に感じる。人間の書きこみ方も上手いとは感じられず、この頃の高村薫はあんまり好きになれ…

「救命士」- Bringing Out the Dead - Joe Connelly。

ジョー・コネリー平井イサク訳 早川書房著者は、ニューヨークのヘルズ・キッチン、セント・クレア病院で9年間、救急救命士として働いてきた。麻薬中毒や銃撃事件、交通事故、心拍停止そして蘇生術…、救命士という職業から都会を見つめ、人間を見つめている…

「コブラの眼」 - The Cobra Event - Richard Preston。

リチャード・プレストン飛鳥新社「ホット・ゾーン」の著者リチャード・プレストンの初めてのノンフィクション。(ちなみに弟は「マウント・ドラゴン」を書いたダグラス・プレストン)全身をのけぞらせ痙攣し、自分の口で唇を食べはじめるという自己食人の症状…

「バトル・ロワイアル Battle Royale」

高見広春太田出版1997年のパラレルワールド、全体主義国家の大東亜共和国。そこでは毎年中学三年を対象に全国から任意に50クラスを選び、戦闘シミュレーション「プログラム」が行われる。最後に残った一人だけが家に帰される死のゲーム。…という設定は、まあ…