電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「アメリカン・ヒストリーX」- American History X -☆

トニー・ケイ監督、デビット・マッケンナ脚本、エドワード・ノートンエドワード・ファーロングビバリー・ダンジェロ、ジェニファー・リーン、タラ・ブランチャード。父親を黒人に殺されたデレク(エドワード・ノートンは白人至上主義に走り刑務所行きとなる。そんなデレクを弟のダニー(エドワード・ファーロング)は尊敬しているが、国語のレポートに「我が闘争」を選んだ事から、校長に呼び出され「アメリカン・ヒストリーX」と名づけたレポートの提出を言い渡される…。重いテーマながら、エンターテイメントとしても上手い。予告編からはかなり違う展開を予想していたが、嬉しい裏切りであった。ラストも見事。自分の国の恥部をこれだけ描いて見せる、ハリウッドの懐の深さは改めて関心させられる。エドワード・ノートンは、スポーツ少年からネオ・ナチへの傾倒、刑務所から出て更正を望む男と、大きな二つの変化を見事に演じている素晴らしい演技。