電子竹林:Blog

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「セカンド・エンジェル 血の黙示録」- The Second Angel - Philip Kerr

フィリップ・カー 東江一紀徳間書店アポロ11号による月着陸からちょうど100年後の2069年。人類はP2と呼ばれるウィルスの感染者、また健全な血液の持ち主と2階層に大きく分けられた。血液は黄金並みの希少価値を持ち、厳重な血液銀行にたくわえられる。主人公は、血液銀行などの防犯設備の設計者デーナ・ダラス。幼い一人娘が重病になった事から、会社に追われる身となり、仲間を集め復讐を始める…。サイバーパンク時代の中の傑作の一つ「ブラッド・ミュージック」を連想させる。面白いのだけど、かなり異色。語り手の正体を隠す所なんか面白いけど、SFとしてもちょっと突飛過ぎるところもあるかもしれない。