電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「三文役者」

新藤兼人監督、竹中直人、荻野目慶子、吉田日出子乙羽信子。1998年4月30日に亡くなったタイちゃんこと殿山泰司の半生を、常連俳優として撮っていた新藤兼人が描く。本妻アサ子(吉田日出子)がいながら、喫茶店のウェイトレスのキミエ(荻野目慶子)に惚れ込んだ殿山泰司(竹中直人)は、キミエを"側近"に迎える事になる…。顔はともかく、動きやしゃべりで殿山泰司に成り切っている竹中直人は見事。全体の構成など古臭い感じはするのだけど、いい映画ではある。しかし、新藤兼人米寿88歳にして現役とは立派。近代映画協会の50周年作品でもある。