電子竹林:Blog

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「日常の極楽 -オバサンの未来を考える」

玉村豊男 鎌倉書房。初出「マダム」1988/4~1989/12に連載のエッセイ。副題の通り、オバサンについての考察であり、連載された雑誌の「マダム」の読者に、真っ向からオバサンについて語るのは面白い。それも、論理立てた固い書き方でオバサンを分析するので、読者からどういう反応があったか興味深いところ。玉村豊男のオバサン像は1)中年の女性、2)自己中心的、3)社会性がなく、4)ワケもなく自身に満ちている。社会学的な視点や、考現学的考察を入れ、エスプリをきかせて面白い。