電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

2001-06-02から1日間の記事一覧

「CIAスパイ研修 -ある公安調査官の体験記」

野田敬生 現代書館。著者は別名で「溶解する公安調査庁」「お笑い公安調査庁」なども出版している。インターネットで著者を検索すると公安調査庁を止めてからも、同庁と色々トラブルがあるらしい。実は読むまで、法務省下の公安調査庁と、公安警察の違いもよ…

「インターネットの恋 -危ない魅惑・新しい世界-」

Online Seductions:Falling in Love with Strangers on the Internet。-Esther Gwinnellエステル・グイネル、宮家あゆみ訳著者は米国の女性精神科医。ネット恋愛、不倫などを体験談を元に細かく分析している。不倫と離婚問題の解決、多くのトラブルへの対応…

「東方見便録」

斉藤政喜 内澤旬子イラスト 文春文庫。ビーパルなどに連載しているシェルパ斉藤の著書。サブタイトルの「ものを出す人々からみたアジア考現学」そのままの内容。中国、サハリン、インドシネア、ネパール、インド、タイ、イラン、韓国。テーマがはっきりして…

「まついさんの遊んじゃう家庭生活」

まついなつき 講談社。1998/1~2000/6まで「MINE」に連載されたもの。まついなつき、その主人と三人の息子の生活…フリーマーケット、育児、レジャー、片づけ、家事、食事、パン焼き、児童館通い、大掃除、収納、クリスマス、とごく普通の生活。まついなつき…

「ドラゴンの眼」上 - The Eyes of the Dragon - Stephen King

スティーヴン・キング 雨沢泰訳 アーティストハウスキングが愛娘ナオミのために書いたファンタジー。王国、魔法使い、ドラゴン、陰謀と道具立も展開も真っ当なファンタジー。しかしながら、部分的な書き込みの深さがキング的な生々しさがあって、子供にはち…

「心にとどく英語」

マーク・ピーターセン 岩波新書。読んでいるうちに「日本人の英語」を思い出したが、同じ著者の本だった。日本語の微妙なニュアンス、例えば「日記が読まれた」と「日記を読まれた」が持つ微妙な違いと同じ様な違いが英語にある事を実感させてくれるだけでも…

「アルケミスト - 夢を旅した少年」- O Alquimista - Paulo Coelho

パウロ・コエーリョ 山川紘矢・亜希子角川文庫ソフィア誉める人がいたので読んだが詰まらなかった。読んでいて「聖なる予言」そっくりな雰囲気。ニューサイエンスの香りがする生ぬるい精神世界モノ。キリスト教の世界観もちょっと強すぎる。翻訳も「聖なる予…

「シーズンチケット」- The Season Ticket - Jonathan Tulloch

ジョナサン・ロック 近藤隆文訳 角川書店映画「シーズン・チケット」が気にいったので原作を読みはじめた。基本設定などは同じだが、映画はエピソードを微妙に脚色していて、そこが上手い。ラストも映画の方がずっと夢があって、後味がいい。映画の方が好き…

「雑文王 玉村飯店」

玉村豊男 文藝春秋。1973年から1989年に色々な所に書いた玉村豊男のエッセイを集めたもの。「文芸春秋」から「おもしろ半分」「世界美術の旅」などなど。内容は、ツアーコンダクター経験、ワインの話、料理の話など様々。内容的には玉石混淆と言ったところ。…

「日常の極楽 -オバサンの未来を考える」

玉村豊男 鎌倉書房。初出「マダム」1988/4~1989/12に連載のエッセイ。副題の通り、オバサンについての考察であり、連載された雑誌の「マダム」の読者に、真っ向からオバサンについて語るのは面白い。それも、論理立てた固い書き方でオバサンを分析するので…

「東京マニアック」

泉麻人 朝日新聞社。凄く久しぶりの泉麻人。調べてみると、「三十五歳たちへ。」からだから4年ぶり。この本は、エッセイだと思って読みはじめたが、東京の色々な場所を舞台にする短編小説だった。「螺子の町」の白金、「携帯を拾った男」の錦糸町、「ニコタ…