電子竹林:Blog

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「模倣犯」上 ☆

宮部みゆき 小学館。内容も面白いが、厚さも話題には十分になるほど。段組で1300ページ以上。連載モノのせいか、ちょっと長すぎるてメリハリが利いてない気がするし、中途半端なエピソードがあるのが気になる。1,2部は非常によかった。3部のそのまとめという感じになってしまったが、全体ではかなり面白かった。公園のゴミ箱に捨てられた右腕の、第一発見者の少年は別の事件の強盗殺人事件の家族…この事件が中心に展開すると思いきや、犯人からのメッセージ、そして連続女性失踪へ、さらに意外な展開へ。登場人物も孫娘が行方不明の豆腐屋の有馬老人、事件を追うフリーライター滋子、書類担当のベテラン刑事とその部下、犯人、その友達と数多く絡みあう。なかでも豆腐屋の老人、有馬義男がかっこいい。「頭文字D」といい、豆腐屋のオヤジが今のトレンドか?