電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「PLATONIC SEX」

飯島愛 小学館文庫。映画「プラトニック・セックス」の原作という点で興味があったが、タレント手記ブームの中での想定以上の異常とも言える売れ行きは不思議だった。今更ながら読んでみる。小学生時代の厳格な父、厳しい躾、家出、補導、彼氏の家での同棲生活、ラブホテル生活、16歳でアパートでの同棲生活、カラオケスナックのバイトからホステス、ディスコ遊び、AV女優、ギルガメ出演、そして親との和解…。読んでいると飯島愛という人間を前提として読んでしまうが、タレント本とはそういうモノか。経験としては時々面白い部分もあるが、全体では共感出来る部分は少なく面白くは無かった。最終的には親と和解かあ、という所もちょっと平凡な気がした。それでも、この本がベストセラーになるという現実には何か学ぶべき事がある…だろう。映画とはストーリも印象もかなり違うが、現実感という意味で原作の方が遥かに優れている。