電子竹林:Blog

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「姑獲鳥の夏(うぶめのなつ)」

実相寺昭雄監督、京極夏彦原作。昭和27年の東京の夏、雑司ヶ谷久遠寺医院の娘、梗子(原田知世)が20ヵ月もの間妊娠、夫は密室から消えてしまったという噂が世間を騒がす。小説家の関口(永瀬正敏)は、京極堂こと中禅寺秋彦(堤真一)に相談を持ちかけ、薔薇十字探偵社の榎木津礼次郎(阿部寛)と共に事件を追う…。設定的にかなり好きなジャンルだが京極の文章が肌に合わなくて原作は途中で投げて未読。実相寺昭雄という所は期待だったが、実際には実相寺色は弱く、結構まとも。それでも古臭い演出は一般受けするかどうか心配。物語自体は上手く処理しているが、事件の展開に比べて解決に時間をかけ過ぎている気がする。堤真一京極堂っぽさはかなり良かった。"この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君”の台詞がうまくはまっている。(途中、過激な明滅シーンがあるんだけど、アレは勘弁して)

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