電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「硫黄島からの手紙」- Letters from Iwo Jima -

クリント・イーストウッド監督。戦況悪化した1944年6月、本土防衛の最後の砦となった硫黄島アメリカ留学の経験を持つ陸軍中将栗林忠道(渡辺謙)が降り立った。絶望していた西郷(二宮和也)ら兵は、体罰を戒め、場当たり的な作戦を変えていく栗林に新たな希望を感じていった…。「父親たちの星条旗」(id:zom-1:20061112#p2)に続く硫黄島2部作の日本側からの視点。戦争映画としてはハイレベル、米国の監督によって作られた事に悔しささえ感じる。戦闘の迫力という問題では無く、栗林中将、西郷らの人間像への徹底したこだわりが映画に深みを与えている。憲兵出身の清水(加瀬亮)、西中佐(バロン西伊原剛志)もいい脇役だった。日本の監督で、これだけ役者の魅力を引き出せる人が何人いる事か。中村獅童はややオーバーで浮いている印象。この2部作はチャレンジであったろうが、大成功している。

http://wwws.warnerbros.co.jp/iwojima-movies/