電子竹林:Blog

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「マリー・アントワネット」- Marie Antoinette -

ソフィア・コッポラ監督脚本、アントニア・フレイザー原作、ミレーナ・カノネロ衣装。1976年、14歳のオーストラリア皇女アントワーヌ(キルスティン・ダンスト)は母の命でフランス王太子(ジェイソン・シュワルツマン)のもとに嫁ぎ、ヴェルサイユでの奇妙な生活が始まる…。本物を使ったベルサイユの映像は圧巻、どこまで本物で撮っているか分からないけど。衣装や美術はリアルさ追求よりはポップな色使いで遊んでいる。それに合わせて音楽も現代モノ。この辺の遊びも嫌いじゃないし、監督らしい冴えた映像はあるのだけど、全体には物語の力が弱い。歴史的に観れば大事件、その中でのマリーの心の内面を描こうという試みも面白いのだけど、物語で観客を引っ張って無いのでダラダラした感じを受ける。キルスティン・ダンスト自体は「スパイダーマン」などよりずっと生き生きした演技で悪くない。(追記:パティスリー・コンサルタントはパリのラデュレ)

http://www.ma-movie.jp/