荒牧伸志監督、士郎正宗原作、ジョン・ウー制作、細野晴臣音楽。人類の半数が死滅した非核大戦後の2138年、人間とサイボーグとクローン技術によるバイオロイドが共存する中立都市オリュンポス。特殊部隊E-SWATのデュナン(声:小林愛)のパートナーであるブリアレオス(声:山寺宏一)の負傷により新たなパートナー、テレウスが配属されるが…。オープニングのアクションのケレン味にジョン・ウーの味わいを感じて、これはかなりイケルかと思ったがオープニングだけだった。その後は物語も平凡だし、アクションもイマイチ盛り上がらない。主人公はじめ、人物の設定が原作のドライな世界感に比べ随分と違和感がある。前作「アップルシード」(id:zom-1:20040504#p1)は映像の中途半端なチャチさが許せなかったが、さすがに3年で水準は上がった。しかし映像のゲームっぽさは残るし、部分によって随分と映像のレベルが違う気がする。ジョン・ウー印である白鳩も登場するが、この扱いがちょっと笑える。テーマ曲「RESCUE」は細野晴臣・坂本龍一・高橋幸宏のHASYMOによるもの。
