電子竹林:Blog

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「ストレスとはなんだろう」

杉晴夫。1~3章はストレス学説以前のベルナール、キャノン、また野口英世など。4~6章はハンス・セリエのラット実験によるストレス学説。7~8章は人間特有のストレスの生まれ方、特に精神ストレスと対策について。前半は門外漢には雑学的にしか読めなかったが、後半はストレスを考える上ではなかなか面白い内容だった。ストレスとは外部刺激に対して適応して行く反応そのもの(喜びも悲しみも同じ反応プロセス)である、一般適応症候群という考え方はなるほどと思わせる。またセリエの発見は、どの患者も持つ症状(元気がない、顔色が悪い、食欲がない等)に着目するという、特有の症状に注目するという医学の常識の逆の発想、全体を見るという東洋医学的な視点があったのは面白い。

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