電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「TOKYO!」

仏日韓独合作映画、東京を舞台にした三つのオムニバス。

「インテリア・デザイン」ミシェル・ゴンドリー監督。かけ出し映画監督のアキラ(加瀬亮)とヒロコ(藤谷文子)は上京し、東京で一人暮らししているアケミ(伊藤歩)の狭い部屋に居候する事になるが…。途中でギアチェンジした様にスタイルが変化するが、まあ終わりは悪くない。全体にはテーマに一貫性がない印象を受けるけど。この人「エターナル・サンシャイン」(id:zom-1:20050406#p1)の監督。

「メルド」レオス・カラックス監督。マンホールから突然出現し、道行く人に危害を加える下水道の怪人メルド(ドゥニ・ラヴァン)が現れるが…。ドゥニ・ラヴァンはキャラとして悪くないけど、物語としてはまるで面白く無い。パリをあれだけ新鮮に撮れたのに、東京では全然駄目。9年ぶりの映画だけど、すでにカラックスに監督させる事自体が残酷なのじゃないかと思わせる。

「シェイキング東京」ポン・ジュノ監督。10年間の引きこもり生活を続ける男(香川照之)が、毎週土曜に頼むピザの配達をする少女(蒼井優)と出会う…。三作の中では一番面白い。香川照之の変態っぽい存在感と、蒼井優の透き通った美しさ、緻密な美術、大胆な撮影が上手いバランス。「グエムル」(id:zom-1:20060903#p1)の監督。

http://tokyo-movie.jp/