電子竹林:Blog

はてなダイアリーより引っ越し済み、主に映画

「イエスタデイズ」

窪田崇監督(長編初)、本多孝好原作「FINE DAYS」収録の同名短編。ファミレスのチェーンを経営する父親(國村隼)に反発していた聡史(塚本高史)は、癌で余命短い父の頼みで、父の昔の恋人・真山澪を探す事になる。父のスケッチブックを片手に昔の真山澪のアパートを訪ねる聡史がそこで出会ったのは、ピアニストを目指す真山澪(原田夏希)と画家を目指す22歳の父(和田聰宏)だった…。何か物語が広がりそうで広がらない、同じ時空間と人物をグルグル回るだけの2時間。もとが短編小説だから、その人物像やエピソードを膨らませられずに単純に映画化した結果だと思う。それでなくても平凡な設定なのに、この演出や脚本のまずさでは全然駄目だなあ。「地下鉄<メトロ>に乗って」(id:zom-1:20061103#p2)などを連想させる。役者それぞれは悪くないと思うだけに残念。

http://www.yesterdays-movie.com/