P.J.ホーガン監督、ソフィー・キンセラ原作「レベッカのお買いもの日記」、ジェリー・ブラッカイマー製作。ＮＹ在住25歳のレベッカ・ブルームウッド(アイラ・フィッシャー)は一流ファッション誌「アレッテ」の記者を夢見みながら、地味な園芸雑誌に勤務。カード限度額を越える重度な買い物中毒のレベッカは「アレッテ」への転職活動を開始するが、偶然からルーク・ブランドン(ヒュー・ダンシー)編集長の経済誌「サクセスフル・セービンング」に入る事になる…。「プラダを着た悪魔」(id:zom-1:20061122#p3)的な都会でオシャレ系を狙っているのだろうけど、イマイチ面白くなかった。借金返済、買い物依存症克服、記者キャリア、ロマンス、結婚する友達スーズ(クリステン・リッター)との関係、親子関係などなど目一杯詰め込んでいるが、まるで消化不足。部分的なギャグは駄目だし、ファッションも面白みが感じられないし、そもそも主人公にキュートさが感じられない。買い物中依存症も、借金を払えば終わりと思っているのが何とも甘い。依存症と借金とは別物だ。米国の消費社会の反省はまるでないなあ。マネキンのモーションキャプチャな動きだけは不気味で面白かった。
